コラム

コラムテーマ「マーケティング

o2oと美容室

2013.09.19

ここ最近耳にするようになったO2O。

O2OとはOnline to Offlineの略語で

簡単に解釈すると

”ネット上(オンライン)で接点をもって、実店舗(オフライン)へ呼び込み、購買を促す。”

と言うことです。

スマホやSNSの普及もあり、

近年、ネットとリアルの境目がどんどんなくなってきています。

特にスマートフォンの影響は大きく、

時間や場所を問わず頻繁にネットの世界とリアルの世界を行ききするようになりました。

今後はさらなるITの進化によって”ネットとリアルの融合”はますます進むことは間違いないでしょう。

そこで、今回は「O2O×美容室」をテーマに少し考えてみたいと思います。

はじめに、O2Oについて考える上で鍵となる大事なポイントを

私なりにざっくり考えてみました。

それは

「共感」「お得」「遊び」

の3つです。

 

 

「共感」

これはSNSでのコミュニケーションにおける核心ともいうべき部分です。

そして、共感を呼ぶ為に必要なものはストーリーです。

ストーリーに対してユーザーが共感することでネットでの口コミ、ブログやSNSでの書き込みを促します。

お店の、スタッフの、メニューの、空間の、色々なストーリーが考えてみましょう。

 

 

「お得」

言葉通りなのですが、「ユーザーに対するメリットを提供する」と言うことです。

クーポンやポイントなどに代表される「お得」なものに人は弱いです。

これは、ホットペッパーなどを見ても明らかですね。

 

 

「遊び」

個人的にはここが最も大事なんじゃないかなと思います。

単に商品やサービスを利用してもらうだけではなく、

SNS上の友人・知人と話題にしたり、

「いいね!」やリツイート、ブログで情報を拡散してもらうことが

O2Oの根幹部分だと思うので、

人に勧めたくなるような話題性が重要になります。

施策のアイディアを考える際に「遊び」を忘れないようにしましょう。

以上の3点が私の考えるO2Oの大事なポイントです。

実際はこの他にも色々考えなければいけないのですが、

まぁこの3点に関しては企画する上での肝となる部分なので、

あえて言い切ってみました。

 

 

これらを踏まえて美容室でのO2O施策を考えてみると

例えば、

 

設定条件を
・メンズ専門サロン
・立派なヒゲのオーナー
・オーナーはヒゲが大好き
だとします。

 

まず、ブログやフェイスブックなどで
オーナーのヒゲへの愛をこれでもか!というほど発信します。
(一部のヒゲ仲間の共感をゲット!)

 

そして「ヒゲ割」なる
ヒゲのお客様限定の割引特典などを用意します。
(ヒゲ優待でさらなる共感をゲット!)

 

そして、そして
「ヒゲ友」グループをフェイスブック上で作成します。
(ヒゲを愛する仲間のコミュニティを形成!)

 

そして、そして、そして
「ヒゲコンテスト」を開催します。
(美しいヒゲを競い合うイベント!ヒゲの写真をwebにアップし口コミゲット!)

 

すると、

なんということでしょう。

お店の中はヒゲ一色!

店名も「ヒゲ」に!?

(遊びが過ぎました)

というわけで今後もますます目が離せないO2Oですが、

このコラムが美容室の皆様のアイディアを生み出すきっかけになれば幸いです。